2019年12月14日土曜日

嘴縁突起について

近くでじっくり観察すると百舌鳥の嘴は不思議な形をしている。嘴の先に刻みがあって、これを嘴縁突起と呼ぶのだそうな・・・この突起の役目については、僅かに「百舌鳥はあまり足が強くないので餌を食べる時に云々」とある程度で詳しくは研究されていないようである。確かに双眼鏡や望遠レンズの力を借りて小鳥を観察する研究者達ならこの程度の結論で納得かも知れないが・・・日に何度も赤身の肉やミルワームを手から食べさせる華香の賄方としてはもう少し腑に落ちる回答が欲しい所。まず赤身の薄切りの牛肉を、小さく千切らず大きいまま指で摘んで与えて見る。華香はこのワイルドな食べ方が好きで、止り木に踏ん張ると嘴の先端で肉片わ切り裂くように引きちぎる。この時は突起は支点になって先端の切り裂き運動を助けているように見える。なかなか理にかなった上手い使い方である。次にミルワームを与えて見る。華香は突起の所でワームを銜えると次の瞬間スルリと縦向きに呑み込んでしまう。縦向きや斜めにワームを差し出しても一旦嘴に挟んでから、必ず縦向きに飲み込む。横向きに飲み込むと喉に引っかかるらしい。つまり、嘴縁突起は百舌鳥の採餌に重要な役割を果たしていることが解る。更に大きな肉片を与えて、どうやって早贄を作るのかを観察してみるとこの動作には全く関係がないようである。

2019年11月20日水曜日

今年は11月二十日でした。

朝の七時十五分頃の事です。朝の運動から帰って隣の家のテレビアンテナを見るとモズが止まっています。大きさからモズと判るのですが、乱視に老眼の上暗いのでそれ以上は分かりません。もしやと思い手を振ってみました。華香なら直ぐ解る合図です。スッと翔んで来ました。そして沈丁花の前の止り木にピタリ!間違いなく九ヶ月振りの華香です。少し痩せたようにも見えますが気温を考えればこの位かも知れません。取り敢えず冷蔵庫からミルワームと肉片を出して与えました。全く恐れもせず、躊躇いもせずに食べます。これから来年の2月まで、日曜祭日正月もクリスマスも無い華香との生活が始まります。さて、今季は何を学びましょうか?

2019年11月12日火曜日

華香との出会い

妻が日記を調べてくれた。出会いは2016年12月11日。百舌鳥がミミズを捕りに近づいて来るので、掘って与えたら三匹食べた。2017年1月6日薔薇の木に止まってミミズを催促。1月7日ミミズを催促、30cm迄近づく。1月8日ミノムシを与えるとおお喜びで食べる。1月10日ミノムシがなくなったのでミルワームを買って与えると大喜びで食べる。
ネットで調べて見ると、オスの百舌鳥との出会いの記録は何例かあるようだが、メスとの出会いと交流の記録は報告が無い様である。2シーズンも交流を重ねると完全に無警戒になり、背を向けてしまうようになる。小鳥の視角は極めて広く、死角はわずかに後頭部の辺りのみである。
この華香が私に教えてくれた事は・・・『縄張りの早贄はこうやって見せるの!食料保存の早贄はこうやって隠すの!』ネットには間違いの画像が沢山たくさんある。先生が悪いのか?生徒が学習する能力が無いのかは別にして・・・自分のための食料なら他の者の分からない処へ隠すのが動物界の常識で子どもでも知っている事。

2019年11月11日月曜日

百舌鳥の早贄

11月10日の新聞に百舌鳥の事が出ていたので、この件をネットで調べて見た。動物行動学の国際専門誌に掲載された云々とあるから、すごい研究かと思いきや・・・代わりに小林朋道なる学者の「ほっと行動学」2015.3.28のブログがヒットした。その中に百舌鳥のメスは早贄を作るか?と云う仮説がある。答えはイエス!私は見た。私と私の妻の目の前で華香は蛙の早贄を作って見せてくれた。華香とは家族同様の仲であるから、普通の観察者や学者には見せない事も色々と教えてくれる。彼女に教わった事とは・・・メスの早贄には二種類ある。一つは蝋梅や薔薇に作る見せびらかす贄。ここには百舌鳥が大嫌いなムクドリが良く止まる。だから百舌鳥達は目立つ所に贄を見せて『ここは百舌鳥の縄張りだ!』とやる。もう一つは目立たない所の貯蔵用の早贄。これは柚子の木と沈丁花の木の中。三軒むこうのイヌマキの生け垣の中にも隠し場所が作ってある。これらは個体用の食料ストックであるから、普通には見せるものではない。そして、これに近づく者が居ると、電柱やアンテナの天辺でけたたましく啼く。相手は殆どの場合が猫である。こうやって観察していると百舌鳥の早贄には人間をも含めた生物環境の中での熾烈な生存競争の図式が見えて来るようでならない。
世に云う学者先生とは高価な分析機器で怪しげな現象を捉え、数学の計算でごまかすから・・・
獣医は飼い主の話を聞くうちは半人前で、動物の心が読めてようやく四分の三人前、一人前になるのはまだまだ先の事である。